ベルリン・ミッテ区の少女像に関する左派党による動議

www.linksfraktion-berlin-mitte.de

以下が翻訳である。

 

平和像を守ろうー性的暴力の犠牲者の記憶を可能にするために

 

地区議員集会で以下を決議されたい。

 

いわゆる「平和像」をブレーマー通りとビルケン通りの角に設置するというコリア協会による芸術のための都市空間の特別使用許可依頼の認可取り消しを撤回されるよう区役所に要請する。

 

加えて、許可された展示期日と道路工事によって延期された実際の展示期日の間に生じた数週間の分だけ一時的な展示の延期が許可されるべきである。

 

さらに区役所は設置依頼者とともに、「平和像」を継続的に地区に展示するための解決法を見出すべきである。地区議員集会もそれに加わる。

 

根拠

 

第二次世界大戦における日本軍による東アジア女性の組織的な性的搾取(いわゆる慰安婦)についての歴史的事実は明白である。ベルリンの歴史とそれを踏まえたミッテ区の自己理解を背景として、東アジア史におけるこの歴史と批判的芸術的に取り組むことは、ベルリンとそこに住む市民社会に公共空間で行われえなければならない。日本国も1993年にいわゆる「河野談話」によって自ら依頼した歴史研究に基づいて、事実と組織的道徳的な責任を認めている。

 

「平和像」は、戦時とそして平時における性的暴力についての議論を喚起するものである。

公式発表はまだないようだが、これが提案された動議である。時事ドットコムニュースの記事では

www.jiji.com「恒常的な設置に向けた解決策を探すべきだ」との文言が盛り込まれた。

とあるが、その文は最初からある。それ以下の議員の発言についてはまた調べてみる。ただ現在その「解決策」が「ライダンハン」を並記するなどというものになる情報はない。ブコメでは、碑文を無断で付けたなどと言っている者がいるがデマである。碑文が付属する事は設置許可願いの段階で記載されていたし、その文言を正確に要求されていたわけでもなかった。その内容も以前の碑文と大きな違いがない事は、前の記事を参照されたい。